自分の経験をお客様の体験へ。
インプットが多い職場の強み。

「もう一度、あのシェフと仕事がしたい」
そんな思いを胸に、タイソンズへ。

二十歳すぎに料理の道へ進むために上京し、はじめて働いた店にいたのが、今はタイソンズアンドカンパニー（以下：タイソンズ）の最高顧問であるデイビッド・キドー。その後、デイビッドは別の会社に移りましたが、「もう一度、デイビッドのような外国人と一緒に働きたい」という強い思いが、タイソンズに入社するきっかけになりました。デイビッドは、アメリカの食や食文化を日本に広めたキーパーソン。やはり、感性や考え方、食材の扱い方も日本人とは違うので、それを間近で感じたかったんです。

入社後、ほかの店舗で料理長を経験したのち、13年目にT.Y.HARBOR（ティー・ワイ・ハーバー）の料理長に就任。アメリカ西海岸にあるような本格的なブルワリー併設型のレストランなので、料理はビールとの相性を大切にしています。年に2回、春夏・秋冬でメニューチェンジをするのですが、素材の本質的なおいしさを活かしてシンプルにつくりあげるのがタイソンズ流。そこに、例えば、たまり醤油などの和の食材を加えながらアメリカンテイストにするなど、遊び心も加えています。

「この場」でしか味わえない体験。
それを提供できた瞬間が、一番の喜び。

T.Y.HARBORは、おかげさまでとても忙しい店舗です。例えば、ウィークエンドのランチのお客様は約600人。「やってやろう」という勢いも必要ですね。私がぐじぐじとネガティブな考え方をしていたらスタッフにも響いてしまうので、自然とポジティブシンキングするクセがつきました。忙しいからこそ味わえる達成感もあり、一度経験するとこの「忙しさ」は「楽しさ」になるんです。自分たちが楽しんでいれば、きっとお客様にも伝わるはずだと信じています。

キッチンにいるとお客様と接する機会は少ないですが、ホールのスタッフに声がけしてもらって、ご挨拶をさせてもらうこともよくあります。「また食べにきたよ」「おいしかった」「また来ますね」といった言葉をいただくと、本当に嬉しいですね。時にはお子様が食事中に絵や手紙を書いて「シェフへ」と届けてくれることも。そうやってお客様の反応から、その日のその場の体験がいい雰囲気だったことが感じられる瞬間が、一番の喜びです。

同じ志を持つ仲間とともに、
自分自身の体験を通して成長していける。

お客様へ最高の体験を届けるというのが、タイソンズのミッションです。一方で、私自身も豊富な体験ができるというのも、タイソンズで働く魅力の1つ。これだけたくさんのスタッフがいるので、上司・部下に関わらず、教えてもらうことがたくさんあります。また、海外研修では、テキサスやニューオーリンズに行き、スケールの大きな本場の空気に触れ、食やビールの文化を体験しました。こういった経験が自分を強くし、それを料理のなかで表現することにつながっていきます。

タイソンズではスタッフに対して、「強く・優しく・楽しく・正しく」という言葉を掲げています。すべて大切だと感じていますが、やっぱり一番は「楽しさ」だというのが、私の考え。仕事をしている側も楽しむことができ、それをお客様に伝えることができる職場です。タイソンズの店舗にお客さんとして来て、その雰囲気やスタッフの笑顔に魅了され、自分もこっち側で働きたいと希望する人も多くいます。お客様や仲間に思いやりをもって接しながら、この仕事を楽しめる人と一緒に仕事がしたいです。